ウグイスカグラさんの新作「水葬銀貨のイストリア」の体験版をプレイしてみました。読み方は「すいそうぎんか」。「紙の上の魔法使い」でお馴染みですが、個人的にはこのブランドの作品は初プレイ。

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ストーリー

最初は雰囲気ゲーなのかなあ、と思ってプイしていました。水の都「アメマドイ」の人工島が舞台というくらいだから、「ARIA」とか「凪のあすから」みたいな幻想的な雰囲気を想像していました。キレイな水の背景絵がたくさん見られるのかなあ、と。ただ実際は、水の都らしい背景絵や描写はありません。


体験版を進めていくと分かりますが、そんな幻想的な雰囲気を期待するどころではなくなります。ストーリーの内容としてはかなり暗めです。


  • 誘拐犯の息子である主人公
  • 亡き父の借金返済のために働くヒロイン
  • 主人公はイカサマトランプの達人
  • 絶対的な島の権力者である大病院の長が、裏ではカジノや人体実験
  • C.Aと名乗るカードゲームで無類の強さを見せる謎の男
  • 登場人物の多くが暗い過去を持つ


これでもかと暗い要素が詰め込まれています。これで収拾がつくのかな?と心配していました。が、実際は体験版の終盤である程度の伏線を回収できてしまいます。今度は逆にこの先の展開が不安になる程に。


主人公はポーカーや神経衰弱などカードゲームの達人。イカサマにも見事に対応できます。心理戦の描写もあり、「ライアーゲーム」や「デスノート」が好きな人も楽しめるかも知れません。



ただ、”人魚姫の涙”なる不思議な力が出てきます。いきなりのファンタジー要素。イカサマはあれど真剣勝負の世界にそれを並べちゃうと、途端に勝負が安っぽくなります。



体験版の範囲でのストーリーですが、結構仕掛けが多い。いつの間にか視点が入れ替わっていたり、謎の男の正体が意外な人物だったり。雰囲気ゲーのつもりでボーッとプレイしていたこともあって、「え?」と驚かされるシーンがいくつかありました。


ヒロイン

女性キャラが10人くらい出てきて、パッと見で誰がヒロインか分かりません。公式サイトを見て初めて和奏(わかな)が攻略対象外(?)なことを知りました。ショートカット、胸大きめ、声優がヒマリさん、同級生だけど庇護欲(ひごよく)をくすぐられる雰囲気。これで攻略できないのは酷。ゆるぎよりヒロインっぽいんですけどね。残念。

これだけ同級生や年上女性キャラがいるのに、攻略ヒロインの4人のうち下級生が2人もいます。個人的に年下は興味ないのですが。でも妹は良いキャラしてますね。もう一方の下級生キャラの「ゆるぎ」は体験版ではへっぽこでしたが、このコがラスボスだったら面白そう。



コンフィグ

右クリックを押すと、たまにテキストウィンドウだけでなく立ち絵まで消えて、背景絵のみになるときがあります。

バックログを開くと、たまに過去のテキストの残像みたいなものが重なって表示される不具合。

ウィンドウサイズが1280*720で割と縦長(たてなが)?自分のいつもエロゲをプレイしているノーパソだと、テキストウィンドウの下にある「セーブ」や「ロード」の小さいボタンが画面端に追いやられて押せなくなります。(他のエロゲだと大抵は大丈夫)。なので強制的にスルスクリーンでプレイするしかなくなりました。



まとめ

ストーリーは暗め。絵柄から柔らかい雰囲気ゲーやキャラゲーを期待している人は注意が必要です。

体験版のストーリーは、最初は雑多でゴチャゴチャした印象でしたが、最終的にはある程度まとまっていました。体験版だけで序盤の伏線を回収して区切りのイイところで終わるので、体験版だけでもそれなりに楽しめます。

ヒロインは同級生×2、下級生(妹含む)×2。個人的に、魅力的なサブキャラを攻略できないのは痛い。



▼ティザームービー







ちなみに、「水葬銀貨」はリンゴの種類だそうです。言葉の由来にも切ないストーリーが隠されていました。